4/26/2014

大阪オフ会


告知を続けていた大阪オフ会も、10名でテーブルを囲むアットホームな楽しい会で盛り上がりつつがなく終了した。関西に出向く以上は昔お世話になったママのお店に人を集めたいと思い募集をかけてはいた。でもブログは一ヶ月休んでしまったうえサイトの引っ越しまでしてしまったのでどんなものかなと思ったけれど、そんな人数で落ち着いたことは、逆に2年前のオフ会のときよりももっと親密な温かいものになった。

ママのお店は大変に大人で上品な調度品のある、靴を脱いで上がるこじんまりした空間で、それがかえって私の家に招待したかのようなリラックスした雰囲気になる。前回に引き続き参加してくれた人たちはまるで同窓会のようなノリにもなり、時間が経ったその間に素敵なステップアップをして人生の舞台が変わりつつある人もいた。それを知るのは自分のことのように興奮するし、刺激的でもあった。変わりない人はそれはそれで嬉しい。

前回あまりにも気が利いて動くので「ホストかよ!」と皆にウケていたイケメンSちゃんは、役者を目指す為に東京に引っ越す手前の忙しい時に参加してくれた。そして、主催者の私がおしゃべりに夢中なときに、ひたすらみんなの飲み物を注ぎ足し続けてくれていた。最終的には椅子の上に正座してしまうくらいの私のノリは、サンフランシスコの友人宅でポットラックパーティをやっているその時と同じままであり、確かに初対面ではあるけれどぽんとリラックスした空間が出来上がった。

私はいろんなカテゴリーの記事を書くので、読者が何を切っ掛けにして私のブログを知ったのかを知るのは興味深かった。それは実にさまざまで、何気に知ってから私に興味を持って『ほじくって』くれたり続けてブログを訪問してくれているらしい。なんと数日かけて過去記事を全部読んで下さったという人もいるから、本当に驚く限りでありがたいこと。だから今回のオフ会も、いろいろな話題に事欠かなかった。盛り上がってしまったので予定時間を一時間半も過ぎてしまい、慌ててお開きにしたらみんながテーブルの後片付けまでしてくれた。あまりにも普段のノリだったので、オフ会集合写真さえも撮るのを忘れてしまったほど。前回は東京も含め人数が多くなってしまい参加者との交流が殆ど取れなかったのが心残りだったので、このように10名くらいの限定で会を開く方が良いということが確認された機会だったように思える。




土曜日のオフ会に備えて木曜の夜に大阪入りした。『お父さん』を呼ぶから何時に来るか知らせなさいというママの言葉に「?」と思ったら、82歳の『お父さん』と呼ぶ彼が最近血液関係の癌になったと痩せた姿で会いに出て来てくれた。以前は毎日店に通っていた彼も、今は週に数回になったとのこと。そんな彼と話していたら、ママが熱っぽいと言って動かなくなった。オフ会はどうなるかとひやっとして、レイキでどうにか復活してもらったけれど、そんなママの姿が実家の母と重なった。「お店やってると休まれへん」というママも、もう72歳。健康診断もろくに受けず気力だけで続けて来たけれど、気力だけじゃやっていけない。店がなくなるのは寂しいけれど、そろそろ引退してもらいたい気もする。複雑な思いが残った。

『20年』

気質は『相変わらず』という言葉のままだけれど、私を含め確かに肉体は朽ちて行く。




鞍馬山に登った翌日、一日スケジュールをブロックしてホテルの温泉に入り朝食をとった後も一日籠って寝ていたら、4時半頃電話で起こされた。10年前に友人の紹介でサンフランシスコで世話をしたゲイ友だった。近くに来たから会いたいと言うのでロビーに降りてみたら、自転車で乗り付けていた。そういえばオフ会にも遠くは三重県からもやって来てくれてはいたけれど、自転車で店にやってきていたのが3人程いた。ローカルな気軽さに笑った。

ゲイ友は鬱になっていて仕事を休んでいるとのことだった。人生初めての鬱で苦しんでいるらしい。

「どうしよう、ブログもFacebookも止まってるねん。『鬱で更新出来ません』って知らせるべきなんかな」

彼はある種エンターテイナーなので、Facebookは1000人以上と繋がっている。『客寄せピエロ』でいることにも疲れ果てたと言う。

「どうだろう?ブログで伝えたいならそうしてもいいけれど、Facebookでは必用ないんちゃう? どのみち、止まっていたら気にする人は声をかけてくれるし。鬱になるとね、誰が友達だったか良く解るよ

自分が絶好調で華やかなときに近づいてくる人は、その人気にあやかろうとする人もいる。ろくな繋がりもないのに『友達』と私を呼ぶ。そして、そうでないときにはまるで潮が引くように去って行く。そういうのを私は経験してきた。そして、私がブログを書こうが、それを読むこともないままに個人的な連絡をとりあう昔ながらの繋がりこそ、私が『友人』と呼ぶものかもしれない、と、この歳になって良く解る。

そんな訳だから、ある意味『痛々しい』最近の私だったにもかかわらず、会いたいと言ってくれたオフ会に参加してくれた人にはとてつもないありがたさを感じる。そういう方々に会う為にも、帰国してからの復活に力を入れられた。そして、そんな人々だったから、みな温かく優しく、居心地のよい空間が一瞬でできあがった。良いときも悪いときも赤裸裸なブログを書いて、それを知って近づいてくれる人々は『自分を受け入れている』という前提なので、私は安心してありのままでいられる。子供の頃いじめにあった私は、長い間集団に馴染めなかったり『初対面』に緊張を感じ続けて来た。それが、今そんなふうにリラックスできる環境を生み出せるのは、ブログを書く事の『素敵な副産物』なのだと思う。





ぎりぎり帰り際にツーショットを尋ねられ、集合写真を撮るのを忘れていたことに気づいた。
二度目の参加者Kudoちゃんはヨガのインストラクターで、洞察力の鋭いブロガーでもある。
今回も『表現者と言う名のライフワーク』という素敵な記事を書いているのを発見して感激。

ちなみに2年前のオフ会はこんな感じ。私、歳取ったかなぁ?





2 件のコメント:

  1. オフ会の記事を拝見し、ぜひ一言お伝えしたいと思い
    初めてコメントさせていただきます。

    雅さんのブログに出会ったのは2009年の秋頃。
    『The Secret』 を読んだ後、Law of Attractionについて検索し
    「引き寄せの法則って本当よ!」の存在を知りました。

    その時の衝撃は今でも忘れません。
    情景が浮かんでくるような描写、私の心の中にスーっと入ってくるような表現・・・
    雅さんの世界観にすっかり魅了され
    ブログの存在を知ってすぐ、それまで書かれていた記事をすべて読み
    その日から雅さんの表現される世界にすっかり夢中になってます。


    これまでの約4年半。
    体調を崩されて入院されていたとき、本の出版を実現されたとき
    ホスピスの患者さんにレイキボランティアを始められたとき・・・
    その他にも、これまで何度もコメントを残そうかと思ったのですが、勇気がなく何も書けずにいました。

    読者登録もしていなかったので、私って怪しい・・?と思いながらも
    1日何度も雅さんのブログを開いては更新記事を心待ちにしていました。


    私はフランスで雅さんの記事を拝読していますが、
    きっと私のように、読者登録もせず、コメントもできず、オフ会に参加することもできず、でも雅さんのブログに夢中!という方が世界中にいらっしゃると思います。


    すでに、最新の記事『誰にも読まれていないかのように書く』
    も読ませていただきましたが、私の残すコメントが記事の趣旨に沿わないかもしれないと思いましたので、こちらに書かせていただきました。


    体調のこと、抱えていらっしゃることなど、難しいことも多いかと思いますが
    雅さんが新たに思い描かれていることが実現するよう、陰ながら祈っています。


         
      JUNKO

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    1. しんと心に響きました。言葉を失うようなコメントに心から感謝致します。
      2009年の秋でしたら、アメーバのブログを始めて間もなくの頃ですよね。あれからいろいろなことが起こりました。
      そんな時に、遠い国でずっと見守ってくださっていた方がいたと知ることは、本当に不思議な感覚でもあります。

      私は私自身であることでしか価値がありません。
      何事に左右されることなく、心のままに残りの日々を暮らしていけるよう、そして転んだり落ちたりしながらも、次の高みに登れるように、じたばたしながら生きていきます。

      コメント、本当に嬉しかったです。ありがとう。てへ♪

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