1/16/2017

変身写真にハマりそう

先日上海を訪れた。

あまり気乗りもしないまま、それでも一気に予定を組んでチケットを買ってしまっていたので、ギリギリまでホテルの予約もせずにいたけれど、とりあえずチャレンジのつもりで中国本土に足を伸ばした。

先月は韓国と台湾を続きで旅行したけれど、きっと中国本土のストレスは凄いだろうと懸念して、この地は単独で弾丸で出かけた。なのに、意外な驚きの連続で自分の中にあった「中国」に対する先入観がガラガラと崩れて行くような気にされられた。

南京東路に溢れるお上りさんは、私の知っているがなっている中国人だったけれど、皆ブランド品に身を包みオシャレだった。南京西路は銀座並だった。路地裏には中国の下町が残って質素な家並みがあったけれど、だからといって汚い訳ではなかった。

川向こうの高層ビルが立ち並ぶそのエリアを訪れた時は、完全に圧倒されていた。一体ここで消費される電力はどのくらいなものだろう。ラスベガスと雰囲気がよく似ていた。

二日目の朝イチで変身写真館での撮影の予約を入れていたので、朝の地下鉄のラッシュに遭遇したけれど、上海人は普通にスマートでマナーがあり、それは台北の人々と同じだった。そう、上海は中国は汚くて臭くてうるさくて空気が悪くて、という私の予想を見事に裏切り快適そのものの旅だったのだった。

上海人は「中国の上海人」であり、台北人同様「中国人」のイメージとは程遠かった。




上海にも変身写真館はあるかしらとリサーチしてみたら、オンラインで予約可能な場所が一箇所だけ見つかった。日本人のレビューではスタッフの対応が悪いとの書き込みがあったけれど、それを改善したのかスタッフはとても流暢な日本語で日本並みの丁寧な応対で快適だった。

変身写真館は台湾が発端で、そのスタジオの数、アーティスティックなセンスは素晴らしく、作業も素早く簡単だ。でも上海のここは着付け、ヘアメイクとも丁寧に時間をかけて行い、カメラマンも1ポーズにシャッターを一度しか押さないで26枚の上がりしか得られなく、そこからの選択にも苦労するくらいだった。ポーズのつけ方も臭い感じがしたけれど、それでも私は素直に応じた。あくまでもその国のやり方を体験し、その上がりを見るというのが目的だからだ。

中国の民族衣装とウエディングドレスが衣装のストックらしく、私は楊貴妃になると決めて唐時代のドレスを2着選んだ。身体に合わせて後ろをコルセットで締めてくれて、台湾のスタジオのつまんで安全ピンで留めるだけとは大違い。そう、ここは多分、日本の成人式の撮影をするようなスタジオを言った方が近いかもしれない。

一番感動したのは、楊貴妃のドレスに合わせて結ってくれたヘアスタイルだった。ヘアピースを巧みに利用して大変に興味深い髪型に華やかな髪飾りをたくさんつけてもらって、私は本当に嬉しかった。

台北のスタジオ同様、翌日にはアルバムに入った美しい修正済みのプリントとデータを受け取ることができた。肌の修正具合は台北のものよりも更に念入りに若返らせてくれているので面食らった。再度軽く20歳以上若返っている。

これが自分とは決して思わないけれど、それでもこの体験は楽しかった。女性の持つ変身願望を見事に満たしてくれていると思う。

くせになりそう。


この修正はまるで20代の女性のようなあがりになってしまった。
決して好きな訳ではないのだけれど、この衣装でどうにかキープできるのがこれだけだった
先に撮影したけれど、ノリが悪いうちに終了してしまったため

個人的にはこれが一番好きな画像。
自分らしい表情だと思える

顔の修正はもちろん、首も脇の下のシワも綺麗に撮ってくれて
若々しい美しい肌になっている

オレンジは私の好きな色
似合う色だとも思っている

先にしたヘアよりもこちらの方が似合っていると思う
沢山の髪飾りで華やかな楊貴妃になれてとても満足


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1/07/2017

女子力健在

新年明けましておめでとうございます。

忘れられてるブログですが、それでも覗いてくださってるあなたにご挨拶。いつもありがとうございます。




前回告知通り、Facebookの更新は順調に進んでいる。やっぱり旅が続いているので、その時の気持ちを新鮮なままにお知らせできるのが自分でも良い記録だと思っている。ただ古いところを引っ張り出すのにはFacebookというのは不便なのだなということにも気づいたので、やっぱり今年は旅ブログを作ろうかななぁとかいう気持ちはムラムラと起き始めているところ。




去年は日本縦断の後、LCCを利用した韓国と台湾の旅にトライしてみた。これは言葉が通じないディープなところにまで出て行ったのでかなりのストレスになったし、半徹夜状態の旅工程でかなり疲労した。韓国は今までにかなりネガティヴなニュースを見聞きしていたけれど、それだけで先入観を持ってはいけないと思いニュートラルな心情で出かけたものの、やっぱり良い思いをしなかった。

韓国という国はボッタクリに近い値段を払ってニコニコ日本語で相手にされて表面的に楽しむならともかく、一般人のレベルの場所にのこのこ出かけて行けば、言葉も喋れない日本人にはとりわけ冷遇であるというのを身を以て体験した。ここのところの慰安婦像の問題もあり、やっぱり日韓が仲良くなるというのは難しいところだと思わされる。

その体験の後の台湾はこれまた全く逆で、「中国人」という先入観を見事に覆された思いだった。「台湾人は中国人ではなく台湾人なのだ」ということを思い知らされた。台北の人々は地味ではあるけれど、下手したら日本人よりも静かでマナーがあるのではないのかと思わされた。言語はマンダリンであり、広東語とはまるで違う響きだ。確かに中国語を話しているけれど、彼らは決して怒鳴らないし穏やかに滑らかな響きがある。




その昔、変身写真館にハマっていた女子が台北に行くたびにそうするということを言っていたことをふと思い出し、ならば私もお遊びでそれをしてみようではないかと予約を入れて出かけてみた。レビューにあったように、スタッフは決して親しみやすい感じではなかったが、連日のギャルの要求に疲れているのではないかと想像もできたので、朝イチで彼らが疲れていない時にさくっと済ましてしまえば大丈夫だろうと思った。

メイクを厚く施されて安っちいアイラッシュをつけられて、まぁこんなものだろうなとは思ったけれど、ヘアメイクもカメラマンも大変に素早く技術もあって、値段の割にはプロだなぁと感心した。

ライティングを工夫していたけれど、その効果があまりにも素晴らく驚愕させられたのは、直後にスクリーンに映し出された140枚ほどの上がりをチェックした時だった。ライティングだけれでも恐ろしく綺麗に仕上がっている。たった2着の衣装の撮影から3枚を2000元でゲットできる体験コースを予約してたものの、あまりにも素晴らしいので5枚に変更した。

「シワはシューセーするねー」とか言ってたけれど、私はそのままでよかった。翌朝にはプリントとCDに入ったデータを受け取れるというスピード対応も凄いと思った。言ってた通りに見事に修正が施されて、私の顔は20歳も若返っていたけれど、でも、表情、スタイルはそのままの私である。これが自分なのかと目を疑った。

カメラマンに言われるままにポーズを取ったけれど、ダンスのせいで表現法というのは身についているのかもしれぬ。たとえ修正を施されたとしても、これが自分だと思えるのならセルフエスティームは急上昇する。

ほんの遊びでトライしたものだけれど、本当にやってよかったと思った。