12/31/2014

年末の恋バナ 1


断捨離の最中に中腰で手を伸ばしたら、軽いぎっくり腰をやった。「こんなときにぎっくり腰になってられないわん」と、さくっと鍼に出かけ、芯から温めようと久々にビクラムヨガに戻ったら、身体の調子が良くなったので年末を通いつめていた。


クラスをとれるのも最後の日になった昨日の夕方出かけてみたら、鏡の中最後列に見かけない男を発見した。胸筋ぷっくり肩もりっと良い裸体が光っていたので目をやったのだけれど、顔は「山男ですかい?」と思うくらいのもっさり髭面。


「…」


まさかね、とは思ったけれど、食い入るように見てしまった。いや、どうしても顔が重ならない。「人違いよ」と思い直したけれど、何気に両足首を見たら例のtattoo でやっぱり『ズッキュンの彼』だった。なんと丁度2年ぶりの偶然の出逢いになる。


当時を思い出すと大笑いなのだけれど、あの時超ロマンティックな『オーガニックな出逢い』を経験して、それは素敵なデートをしたので『ツインフレームに出逢った』とショックで涙にくれて大騒ぎしたことを覚えている読者の方もいらっしゃると思う。その後『ゲイ疑惑』が持ち上がり、気持ちにもムラがありそうで良く解らないままフェイドアウトした、あのズッキュンの彼がそこに居たのよ。


どうしようかと一瞬迷ったのだけれど、クラスが始まるまでまだ間もあったので思い切って彼のところまで行ってみた。彼は近づく私の顔を見てすぐに気づいてくれたけど。


ひさしぶりと挨拶をして、自然に裸の彼にハグをする。会えて嬉しいと告げているうちから、涙がぶわっと溢れて来て自分でも驚いたよ。


最近、あの当時のブログ記事を読み返して彼のことは思い出していた。あれから一年くらいはヨガのクラスに出るたび、どこかで彼を捜す自分がいたけれど、そのうちもう彼はこの近所には住んでいないのかもしれないと思うようにもなっていた。


「久しぶり。元気にやってる?」って聞かれて、ちょっと声が詰まる。「Yes」って言いながらも「あと数日でベイエリアを離れるの。離婚したの」と素直に事実を告げる自分がいた。伝えたいことが今言える、という機会に恵まれたことに感動していた。


「あのね、ずっと伝えたかったの。あの日のディナー、あの時の会話で私の人生変わったのよ。そのお礼が言いたかったの」


大げさではなく、それは本当だった。あのあっという間に過ぎたディナーの会話で、私は自分の昔の魂を呼び起こされた。あれ以降、忘れていた昔の自分を思い出すようにいろんなアドベンチャーに躊躇なくチャレンジする私がいた。そんなとき彼のエナジーを時々思い出していた。そして、究極の今の私に至ったのだった。


それを告げているうちにも、滝のように涙が流れ出ていた。そういえば、彼の顔をこれを書いている今は思い出せない。なんだろう、とにかく彼のエナジーは心地よい。そして、再度彼のエナジーに触れることができたことにとてつもなく感激していた。「神様はなんて憎いホリデープレゼントをくださったのだろう!」って。


「How sweet... Thank you!」ってズッキュンの彼は言って、両手の親指で私の頬の涙を拭き取ってくれた。もう感動の嵐。直ぐ隣には人がいたけれど、そんなことも気にならないくらいだった。


2年前に泣いていた彼に出会い、何も起こらずして2年後に泣いている私で終るなんて、なんてロマンチックなのかしら!


あっという間に90分が過ぎて、着替えて外に出る前に「もしかしたら彼が待ってるかも〜」と淡い期待をしたけれど「期待しないしない!」と思い返し、普段は入らない隣のスタバに入ってホットチョコレートを買ってクルマの中でじんわりと味わった。最高に幸せな年末の夜だった。





本当はそのままで終っても良い筈なんだけれど、ズッキュンの彼はその後私に「外で待ってたんだけれどすれ違ったのかな」とテキストしてくれて、それからなんだか会話が続いている。そして、こうやって会話をしていると「やっぱりストレートかな〜?」と思える感が強い。見た目はばりばり美意識強そうなゲイ男なんだけれどね。ま、正直彼がゲイでもストレートでも構わない。だって興味がセックスに繋がってないから。


彼は相変わらずビジネストリップで忙しくって、大晦日の朝シカゴに発つなんて言ってたけれど、これでまたフェイドアウトするだけだと思っているから私も何も考えてない。ただ、夕べからテキストのやり取りが続いてるな〜って。でもね、男の暇つぶしのテキストで燃え上がったりしないんだから。次にまた偶然に出逢ったら運命だと思うことにしよう。笑


この件はこちらの記事にて:


何もしない方が辛い

続:何もしない方が辛い
恋愛の駒の動かし方
既婚者の恋愛
デート前のマインドセット
久々にバシャール
パーフェクト過ぎるデート
涙の理由
Soul Mate Twin Flame
惚れた男に『ゲイ疑惑』
その後の展開
ドラマは続くよどこまでも 3

今読んでも、凄い盛り上がりだったな。





こう書いて、「あれ、私、もしかしてまだ枯れてない?」と思い直す。確かに一時期「男、イラネ。めんどくせ」という気がし始めていたのだけれど、そういえば、先日Nちゃんとランチに出かけたバークレーのお洒落ストリートで『イケてる親父レーダー』ががんがん作動していたことを意識した。一度はビーム!みたいな感じで目線ばっちり固定して、親父が嫌でも気づいて微笑み返してくれたくらいよ。


「男、イラネ。めんどくせ」には、実は理由があった。


「『恋はハワイの風に乗って』シリーズのチャーとの続きが気になります〜」と言ってた読者の方がいたけれど、なんとなく書く気になれなくって、もう話すのも面倒くせぇという気にさせられたのでスルーするつもりでいたチャーとのその後。この際年末出血サービス恥の上塗り恋バナを書いてみようと思う。




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