5/09/2014

日本で社寺巡り 2


明治神宮のエネルギーの強さを家族に説明していたところ、丁度姪夫婦が子授けのお守りをゲットしに栃木の古峯神社に行くというので一緒にと誘ってくれた。山奥にあるこの神社は別名『天狗の社』と呼ばれ、あちこちに大きな天狗のお面が飾られている。300畳の大広間があり、一晩に350人を受け入れられる宿泊施設もあるいう。靴を脱いで中に上がってゆっくりお茶を飲んだり出来たけれど、エナジーの部分ではなんとなくピンとこなかった。たまたまどこかの会社が祈祷を頼んでいたので、ドンドンと太鼓の音が鳴り響き、雅楽がかかってうやうやしく儀式が始まるのをこの目にした。巫女さんが鈴を鳴らして舞う姿をみたのは初めてだったので酷く感動させられたけれど、そんな厳粛な祈祷の最中でも、廊下の外では訪れたおばちゃんグループが大きな声を張り上げていて気がそがれた。やはり、人の出入りが多い所はそれなりに『気が散れる』のだろうなと思わされる。

古峯神社内にある天狗の数々





「ゆべしまんじゅうを買っていこう」

姪がそう言い、鳥居の中のまんじゅう屋を覗いてみたけれど「ない」とつれなく言われた。それで仕方がないので鳥居の外の『栄屋』を覗いてみたら、店の奥の畳の間にこたつが4台程あり、その手前のこたつに婆さんたちが寝そべっていて「お客さんだよ~」とのんびり言う。そして奥からゴム手袋をはめたおっちゃんがちょっと困った顔をして「今、作ってんだわ。できたばっかりのはうんまくないんだよ。そこにある開いてんのやっから。それ、やっから」と告げる。ゴム手袋のそのポーズは何も触れない何もできませんって感じ。なんだかよく解らないまま試食をさせてもらえるらしいと、封が切ってあるまんじゅうをその場で食べた。食べた以上は買わぬ訳にはいかぬだろうと、姪がその横に3袋程残っているまんじゅうのうちの2袋を購入した。

多少のやり取りの後、店を後にしたけれど「なんだ、あのおっさんまるで『ドクター、オペですか?』ってノリだよな」という姪の旦那の一言で爆笑する私。

「その構えの割には、雅ちゃんの脇腹つんつん突いてたよね~」

そうなのだ。おっちゃんは私に「ねーちゃん、金払って痩せたんかい?」と聞いたのだよ?

「他の何も触ってはダメみたいな構えなのに、お金払う時には躊躇せずゴム手袋のまんまお金掴んだよね。『後で洗うからいいんだよ』って言い訳してたよ」

って、もう姪と姪の旦那の語りが可笑しくってクルマの中で大爆笑。地方の面白いおっちゃんていいなぁと思わされた瞬間だった。


栄屋の構え





関西へは大阪オフ会と『鞍馬山』を訪れることがオリジナルの目的であった。鞍馬山はレイキ承によれば、創設者臼井みかお氏19223月に安心立命の境地を求めてこの山にこもり、21日間の絶食瞑想の後に脳天を貫く雷のような衝撃を受けて治癒能力、いわゆる『霊氣』を授かったとされる、レイキプラクティショナーにとったらイスラムのメッカのような存在なのだ。私のブエノスアイレスの旅行で合流したアルゼンチン人の女性プラクティショナーも、この地を一緒に訪れることを私にプッシュしていたけれど、彼女は私の帰国の時期を待ちきれなくてレイキマスターのツアーで一足先に鞍馬山を訪れていた。

そうは言っても、実際鞍馬山を訪れてみると、霊気のレの字も見当たらない。その場は牛若丸や鞍馬天狗の歴史の色濃く、多分にここを訪れる人々はレイキのバックグラウンドなんて知らぬ人が殆どだと思う。

鞍馬の駅には美しい牛若丸のパネルが沢山ある




「何?雅さん、山登って来るの?」
「え、いや、お寺訪れるだけ」

友人の質問にそう応えた私は何も解ってはいなかった。叡山電鉄、たった2両の可愛らしいきらら号に乗って山の景色を楽しみながら辿り着いた鞍馬駅。大きな天狗を横目に正面の『仁王門』をくぐったところからどんどん繋がってゆくその階段途中にある大小様々な社を厳粛に参拝していたら、いつの間にか山頂にたどり着いてしまった、というノリである。この場は足の悪い人には向いていないな、と思わされる結構タフなお参りだ。(そんな人の為にケーブルカーがあったけれど)鞍馬→貴船コースだったら、お社を尋ねているうちに頂上に辿り着くという感じだけれど、間違って貴船→鞍馬コースを選んでしまったものなら、永遠と続く自然の中の山道を登るだけになるので、結構辛いことになる。貴船に降りる山道ですれ違った人々は、杖を片手に本当に苦しそうに息切れしていた。



上:仁王門 中:途中にある大小の様々なお社のひとつ 下:貴船に降りる途中の山道





鞍馬寺本殿正面にの石畳に『六芒星』があり、そこがパワースポットと言われているよ、という情報はゲットしていたけれど、辿り着いてみればとくに人が群がる気配もなくそれをスルーする人もいるくらい。本当なんかな?と思いつつその星の上に立ってみれば…



左が『六芒星』割と気にしない人も多い

まぁ、凄い体験をしたもの。その結果は次回に続く…







左:桜が満開の本殿の横でお琴の演奏あり。趣があってよかった。
右:貴船神社で結婚式があり、参拝の人々が見ることができる場所で着付けが行なわれていた。美しい。





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