2/02/2015

新生活、このひと月の展開


西に向かってひたすらクルマを走らせる。カポレイを過ぎて青い海が見え始めた時には心が高鳴った。みっちりとヨガクラスで忙しかった1月が過ぎこれから3週間のブレイクに入るので、私はホノルルを離れることにした。ワイアナエの一軒家の部屋を借りてこれから一週間西の田舎でのんびりする。




1月はとてつもなく長く感じた。新しい環境に慣れるまでのストレス、ヨガクラスでの情報量に唖然として勉強に追われていた緊張感。一時はよれよれに疲れていたけれど、それもサウンドセラピーによって質の良い眠りが得られ、部屋から見える朝日と共にする太陽礼拝や瞑想のせいか、月の半ばになったら体力を回復し始めた。ヨガコースもある意味無理せず『そこに居る』という姿勢を貫くことでプレッシャーを取り除くこともできた。

スピリチュアルカウンセラーとの出逢いで、そこから連鎖的に展開するものがあった。公衆トイレの掃除のボランティア女神の瞑想会天台宗寺での写経日蓮宗寺での一日瞑想リトリートと、スピリチュアル的なイベントの引き寄せが起こっている。

そして、そんなイベントに忙しい合間でも、私は5人の男性とデートをするという凄技も起きた。




2週目くらいまではなんとなく休みの日を持て余していた感じで、一人映画を見に行ったりしていた。そんなときにはよく去年の8月に出逢ったチャーのことを思い出していたけれど、それでも彼に連絡を取ろうとする自分はいなかった。連絡をするなら『やっぱり彼が好きだから』という理由でなければフェアじゃない。『一人を持て余して』ではいけないのだからして。

そして3週目に突入してから、ハワイライフにビッグバンが起きた

戸外のアクティビティを楽しみたくなり、オンラインで一緒に何かを楽しめる相手を捜しすことにした。チャーと出逢ったオンラインデートサイトはキャンセルしてしまっていたから、昔利用してキックボクサーの彼と出会ったサイトを再度復活させてみる。50過ぎの女を相手にしてくれて、更にウィークデーの昼間に遊んでくれる人なんて、リタイアした暇なおっさんしかいないのだろうけれど、それでいいと思った。子犬君の時代は終わり、これからは自分と同じ年頃の男性とつきあってみたいと思っていたし、それをずっと友人達にも話していた。

オアフにはひと冬しかいないことから、シリアスな関係ではなく軽いアクティビティフレンドを探しているだけと明瞭に記載し、それでも結構な反応があり、その中から3人の男性と食事をしたりマリンスポーツを楽しんだりした。ヒガシさんとのデートは一番楽しかったものだった。

オーガニックな出逢いもあった。疲れていて部屋でうだうだしていたのだけれど「このまま何もしないまま休みが終わってしまうのは嫌」と自分の尻を叩き、ダイヤモンドヘッドビーチパークに出かけてみたら起こった出逢いがあった。ビーチを素足で長いこと歩き、美しいサンセットを見ていたら、そこで犬の散歩をしていたギャラリーオーナーである男性と知り合い2度程デートした。カハラホテルで女友達とくつろいでいる時に知り合った男性と早朝スイミングを一緒にして、彼の会員証でホテルのジムのロッカールームを使わせてもらったこともある。

彼らはみな50代の男性達で、誰一人としてがつがつしていなかったし、うち3人はかなりの裕福層に属していた。でも、スピリチュアルな観点においては誰とも一致していなかった。2週間のうちに5人の男性とデートをし彼らと話をしたけれど、話している内容がどのデートでも同じだったことに気づいた。彼らは私がどうしてオアフにいるのかを知りたがり、私は離婚の過程を話すことになる。男達は自分の結婚生活の過去を語り、普段人に話せないようなことを吐き出して満足する。そして、彼らはこの島の生活をこよなく愛しているのは事実で、そんな彼らから土地の情報を聞けるのは面白かった。

ブログも更新できないくらいあまりにも忙しくなりすぎたので、デートサイトのプロファイルを外したけれど、そんななか魅力的な女性と出逢った。少しずつ話しているうちに、自分たちの年が近いこと、そしてとてつもなく若い男性と付き合っていた経験が重なり、共感できる話がつきない

「すき焼き食べにいこうよ」

そう言って、私を迎えに来た彼女のクルマは2013年モノの真っ赤なフェラーリだった。それを眼にした大家の嫁は、今まで特に私を気にしていないふうだったけれど、翌日いきなり私に名刺を差し出して来た。彼女も相当なお金持ちの家柄だと大家からは聞いてはいたけれど、金持ちは金持ちが気になるのだろう。

なんだかお金の引き寄せも起こっているような感じよ?

44歳でリタイアしたフレンチの大家は相当なやんちゃ坊主でいいかげんで、テナントのみんなを呆れさせているけれど、私はその子供っぽい彼が気に入っている。クレイジーな者同士の匂いを嗅ぎ分けたのかやけに大家に気に入られ、ときどきゲテモノな話をしては大笑いしている。本当は1月だけの予定だったけれど、3月にまた戻ってこいとラブコールを受けたのでそれもいいなかと思えて来た。ルームメイトとも仲良くなってきたことだし。




去年の冬は本当に辛かった。アメーバブログを離れこのブロガーのサイトに移動し、とつとつと暗い現実を綴っていた。ブログをデザインするとき、私はこの*トップ画像を選んだのには意図があった。当時は離婚のなりゆきも将来も全く見えてはいなかったけれど、でも、この写真の中の自分のように『美しい自然のパワーと共に、世界を人生を抱く自身になる』という明確な望み、アファメーションを込めたのだった。

(*注:この記事が更新された当時のトップ画像は現在のものではありません)

こうやってハワイで生活をしていると『自身の運命を信じてサレンダーでいくこと』の勇気に対する報酬のありがたさが実感できる

これでよかったし、これからもこれで間違いないのだと。









ダイヤモンドヘッドビーチパークから見るサンセット

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