9/14/2014

恋はハワイの風に乗って 10


ラニオア岬に向かいながらコオラウ・ロア地区を北上していたとき、左手側に壁のように迫っている山がとてつもなく強いエネルギーを放っていた。今回私が触れたオアフの中では一番強く感じたそれだった。いつかこの地に戻って来てゆっくりした時間を過ごそうと、そんなことを思いながらひたすらSmartを走らせラニオア岬を探し当てる。


Smartは軽快によく走ってくれました


人気の少ないそこは、独特の雰囲気がある。まるで『目』を思わせるような形の溶岩石は自分の何かを象徴しているような不思議な感覚に囚われた。そこのエネルギーは『穏やかさ』ではない。どことなく『未知』や『未来』というような方向性のエネルギーを覚えさせられる。




もうお腹ぺこぺこ、ということでちょうどカフクにさしかかる所なので、この地に沢山あるシュリンプトラックを探すことにする。

Yelpで選び出したのは、1667レビューという圧倒的なレビュー数を持つGiovannni's Shrimp Truck。屋根のあるテーブル席はゆったりとしていて、ローカルの人々に混じってお勧めのスキャンピーを頂く。ガーリックが効いて馬鹿ウマ。立派に完食。




周りには他の種類のトラックや土産物屋もある。ピナコラーダスムーシーも美味







そして、とうとうノースショアに辿り着いた。ノースショアというと若いサーファーのお兄ちゃんがごろごろっていう印象があったのだけれど、夕方だったせいか特にそういう俗的な雰囲気は感じなかった。


夕暮れにはまだ早いサンセットビーチ





次に目指すは『ペレの使者』と呼ばれる溶岩石の神秘的なビーチ。Pupukea beach parkの先にその地域がある。岩場の近くに太陽に一日温められた浅いプールがあちこちにあり、夕方の斜めの光線に照らされたそこは、小さな妖精がかくれんぼでもしてるような雰囲気を感じさせられながらも、うっかりしたら危険な何かに呑み込まれるようなやばい感じもある。子供心をくすぐられて、しばし一人遊びをした。





くるぶしまでの浅瀬の溶岩石の床が遠く続く


 一日で島一周は無理だったか、と、ノースショアからワヒアワ地区へと左折。島の真ん中を突っ切って、ホノルルに戻ることにする。







その日一日、停まった場所ごとに写真を撮り、私はチャーにkakao talkで実況中継をし続けた。その度に会話があったので、一人のドライブだったけれど見守られている感じがあって楽しかった。Facebookをやっていた頃にこうしたこともあったけれど、不特定多数相手ではなく、特定の大切な人とだけの親密さは生まれて初めてのこと。まさしく『経験をシェア』なのだな。途中美しい虹を前方に発見して感動。運転しながら写真を撮ったそれを送ったら「Please drive carefully」とちょっとお叱りの声も。




ワヒアワは島の内陸の街で、近くにはドールパイナップルプランテーションがある。もうくたくただったけれど、最後にヒーリングストーンを拝んで帰ろうと企んでいたのに、その場所を探し当てたら祠に石がなくなっていて唖然とした。あるのは写真だけで、ヒンドゥー形式の供え物があった。

「一体どうなってるのかしら??」ってチャーにチャットしたら即調べてくれて、なんでも石はそれが発掘された元の場所に戻されたとのこと。まぁ、長い間人々の願いを聞き入れ癒しを求められてお疲れであろうそれに、ありがとうとお休み頂いくことはよいことだと思う。人間は浅はかにも、こういうものにとっても頼りがちだからして。









カハラの部屋に辿り着く頃はすっかり夜になっていたけれど、実に充実した一日ドライブだった。ざっくりと押さえたい所を押さえてきたけれど、まだまだ島中パワースポットははいっぱいある。そしてそのひとつひとつのエナジーに触れる冒険をした今日、オアフと自分がとても好きだと思えた。





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